新着情報

岡山中央中学校創立20周年記念事業「リトルテンポ×岡山中央中学校」の記念公演は大盛況でした!

10月27日(日)に開催された、岡山市立岡山中央中学校 創立20周年 記念式典 及び 記念行事の一環として、日本を代表するインストゥルメンタル・ダブ・バンド、リトルテンポのライブと、リトルテンポと吹奏楽部に支援クラス(以後F組)が加わった演奏会が行われました。

リトルテンポのメンバーは、記念式典の前日26日に来校し、機材のセッティングや楽器のサウンドチェック、リハーサルを入念に行いました。

リトルテンポのリハーサル終了後、吹奏楽部とF組が加わり、一緒に演奏する曲の音合わせをしました。緊張からか、吹奏楽部の部員たちの表情は、一様に固いように見えます。緊張しているのが音にも表れているようで、顧問の先生は「みんなもっとリラックスして!ノリノリで!」とアドバイス。リハーサルの終盤には緊張がほぐれてきたのか、笑顔も見られるようになりました。

そして、記念式典当日。プロジェクションマッピング終了後、リトルテンポのメンバーがステージでセッティングを始めました。セッティングが終わると、生徒たちによるバンドのプロフィール紹介とスティールパン担当の土生”TICO”剛さんによるメンバー紹介があり、生徒たちの期待が高まる中、「Shake It Up Baby」でライブがスタート!

最初は遠巻きにステージを見ていた生徒たちですが、徐々にステージの前に詰めかけ、ノリノリで踊り始めました。TICOさんがレゲエが生まれた国・ジャマイカの挨拶「ヤーマン!」と叫ぶと、生徒たちも「ヤーマン!」と返す一幕も。

終盤は「Wheel On Fire」~「モーレツマンボ」というリトルテンポの代表曲で盛り上がり、いよいよ吹奏楽部とのコラボレーション曲「Over the Rainbow」が始まりました。吹奏楽部の演奏は、前日のリハーサルの時よりも堂々としていて、素晴しい演奏でした。

そして、最後はF組が加わって、岡山中央中学校の校歌をナイヤビンギバージョンで演奏。ナイヤビンギとは、複数の太鼓によるアンサンブルに歌を乗せた音楽のことで、TICOさんは岡山中央中学校の校歌を聞いたときに「ナイヤビンギにするしかない!」と思ったそうです。生徒やリトルテンポのメンバーもみんな嬉しそうに校歌を歌っているのが印象的でした。

ステージが終わった後は、生徒代表がリトルテンポのメンバーに感謝の言葉を述べ、花束を贈呈。メンバーと生徒たちが一緒に記念撮影をして、大団円となりました。

演奏終了後、吹奏楽部の生徒数人に話を聞いたところ、「ステージでソロを演奏したのですが、やはりプロの演奏は全然違うと思いました。あのような音を自分が出せるとは思いませんが、少しでも近づけるようにこれからも練習していきたいと思います」といった声や、「最初は本当に緊張したのですが、思い出に残る素敵なステージになったと思います」といった感想が聞かれました。

細川博資副校長は、「我が校の生徒は、おとなしくて礼儀正しい生徒が多いのですが、演奏が始まると前に出てきて踊ってくれましたし、このような表現もできるということが分かって嬉しかったですね。プロの方々と一緒に演奏ができた吹奏楽部の生徒たちにとっても、大変いい機会になったと思います」と語ってくださりました。

今回、リトルテンポのライブを実現するために尽力した森山幸治PTA会長は、「よくある講演会よりも、生徒が感じる、心が震えるような未体験を体験できる機会が欲しいと思っていた時にSNSでリトルテンポが中学校でライブしているのを発見して、これだ!と思い、ライブを実現するために動きました。F組の生徒も一緒に校歌を演奏するというのは私の発案だったのですが、私はF組の生徒が通常クラスの生徒ともっともっと交流して混ざらないとそれぞれの魅力が引き出されないのではないか、と考えていました。化学反応、その相乗から可能性が生まれるんだと思います。F組はその場に豊かさをもたらす、時に波紋を起こす、ある種のスパイス。社会に出てもそうなんです。その事を早い段階で、座学だけでなく音楽を通して楽しみながらそこにいる先生や生徒、保護者、地域の方々と混じりながら実現できたのは本当に嬉しかったです。形にしてくださったリトルテンポのメンバーや企画プロデューサーの谷川さん、F組をリードしてくれたガムラン奏者の岩本さん、吹奏楽部の顧問の先生他皆さんに改めて感謝しかありません」と述べてくれました。

また、リトルテンポのTICOさんからは「校歌は予想以上にいい仕上がりになりましたね。岡山中央中学校の生徒の今後が楽しみです!」というコメントを頂きました。

今回のライブを体験したことによって、プロのミュージシャンを目指したり、音楽の才能を開花させる生徒が出てくるかもしれませんね!