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岡山中央地区 青少年健全育成 地域教育懇談会が開催されました

7月22日(月)午後7時より、岡山中央地区 青少年健全育成 地域教育懇談会が開催され、小学校・中学校・地域の方々合わせて40名以上の参加がありました。

今年度は

「子どもの育ちを支えるまちづくり」

をテーマにして、元西大寺中学校長で現在中区地域子ども相談センターの子ども相談主事でいらっしゃる佐藤先生のご講演を拝聴しました。

ご講演のタイトルは

『子どもは地域の宝 〜すすめよう!つながり・ふれあい・ささえあい〜』

です。

研修資料

ストレスや重荷を背負いながら生きている子どもたちの背景には虐待や貧困があるということで、まず、虐待の原因と、虐待が子どもに与える影響をご説明くださいました。次に、貧困について、貧困というのは「経済的な貧しさ」と、「孤立による困難」であると定義されました。

子どもの貧困は、昨年度のこの会のテーマでした。その時に、講師の先生より、子どもの貧困は実は身近な問題で、今や日本の子どもの貧困率(平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす子どもの割合)は13.9%、7人に1人は貧困状態であるとのデータを示していただきました。

テーマが変わった今年も同じデータを目にして、子どもの貧困が喫緊の課題なのだと改めて理解しました。もはや個々の親や家庭だけでは解決が難しく、行政や関係機関や地域の支えが必要であるとのご説明に参加者全員が納得したことと思います。

佐藤先生は次に、子どもたちへの見守りや支援を行う上で大事なことを教えてくださいました。

①子どもたちの心の声に耳を澄ませる。問題を起こした時にこそSOSのサインを汲み取って背景を知るように努める。支援の手を差し伸べられるかどうかは周りの大人が気づくかどうか。
②保護者に対して批判ではなく、保護者の苦しい状況に寄り添うまなざしが大事。

また、先生ご自身がとても好きで大事にしているという同志社大学の中島先生の言葉をご紹介くださいました。素敵な言葉だったので、ここにご紹介します。

「自分のことを親身になって案じ、力になろうと試行錯誤している姿は、子どもたちの胸に響く。それが伝わった時に、子どもたちは自分が生きるに値する存在だと実感し、人を信頼する喜びを知る。そういう経験の積み重ねが、どんな困難と遭遇しても希望を捨てず生きていける土台となる。」

我々がそんな地域の大人であれたら素晴らしいなと思います。

最後に、支援の一つの例として、先生ご自身が立ち上げに関わってこられた、西大寺地区の子ども食堂「さいさい子ども食堂」の取り組みをご紹介くださいました。

最初は、「最近地域の子どもの様子がおかしい」「何とかしたい」という数人の思いからスタートしたこと。地域の色々な立場の人間のつながりができていったこと、地域の色々な関係機関の協力を得ることができたこと、プレオープンを経て、現在月1回オープンしていること。最初の思いを形にされた西大寺地区のみなさんの行動力が本当に素晴らしいです。
貧困対策だけでなく、子どもの居場所作りにもつなげたい、世代を越えた関わりを通して地域に守られている実感を持ってほしいという、先生の願いも伺うことができました。

この日、「全ての子どもを見捨てない地域に」と佐藤先生が言われましたが、あれ?これって、昨年度の講師の先生も言い方は違いますが、同じような問題提起をされていました、「地域での発見・支援につながる子どもの居場所を広げることはできないでしょうか?」と。

中央学区に投げかけられた課題に向き合う時なのかもしれません。